- ルノワール+ルノワール展
- 京都国立近代美術館
- 2008年05月29日の旧エントリから転載・改編
研究会まで時間があったので,京都国立近代美術館の美術展に行って来た.国立美術館も市立美術館も目と鼻の先にあるというのに,ここ1年は忙しくてどちらもご無沙汰していた.知らないあいだに京都と奈良の国立博物館や国立美術館は一部の学生に特別割引が適用されるようになっていたのを少し前に知って,久々に足が向いた.最近は大阪や神戸の方が見たい展覧会が多かったので,近代美術館は藤田嗣治展以来かも知れない.
印象派,写実主義,それぞれ善し悪しがあると思うし一概に比較は出来ないけれど,印象派は画家達の色眼鏡が掛かるから面白い.尤も,個人的にはどちらかと言えば写実主義的な絵の方が好きかな…….ともあれ,巨視的と微視的,というコントラストではなくて,小説と新聞記事,というコントラストに近い.強烈な主観を,印象派の絵の中だけでマクロにもミクロにも感じられる.
遠めに見ても近めに見ても,感性がじわじわ滲んで来るようで,結局,じっくり時間をかけて観るには印象派の方が面白い.技巧的な事に理解がなくても観られる安心感もある.
今回のRenoirに関しては,結局,「描きたい」という衝動から対象を描いている感があって,全体的に似たような雰囲気の絵が多かった.印象派の画家達の絵は,画家一人に絞って観るよりも,絵を一枚に絞って様々な画家達の絵を見る方が楽しいと思う.
今回は息子のJean Renoirの映画と対比的に展示された展覧会だったので,そのコンセプトはとても面白かったけれど,残念ながら息子さんの映像の方には全く魅力を感じなかった.


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