ようやく論文,発表,学会の準備等すべて終了です.
今日から中東欧に旅立って来ます!
2010/02/18
2010/02/05
Letters from Iwo Jima (2006)
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今も同じパターンの問題があるのかどうかは知らないが,自分たちの世代のセンター試験英語では,あるフレーズに対してどこを強調して応えるべきか,みたいな問題が毎年出題されていた.例えば,"Where would you like to go ?"に対する応えが"I want to go to Times Square."ならば,後者の"Times Square"を強調して話すのが正解,といった類の問題だ.
そんなことを気にしなくても意味は通じるのだけれど,案外,こういうところで気遣いが出来るかどうか,相手の感情を汲めるかどうかが見えたりするものだ.相手の聞きたいことを正確に伝えたいと思っているかとか,誠意をもって話をしているかとか,話のアクセントや強弱は話し言葉では最も基本的なコミュニケーションの魅せどころだと思う.もちろん,不要なところで強弱をつけるのも演技たらしくていただけないのだが,ちゃんとものを考えて話している人が不自然な強弱をつけることは絶対にしない(と確信している).逆に,何も考えないで無味乾燥に日々の会話をルーチンとして流している人は,演技をしている中でも時々不自然な強弱がボロとして出て来てしまう.
さて,日本のドラマや映画,アニメでも,こういう基本的なところで違和感を感じることがとても多い.先の例でいえば,"to go"を強調してしまうような不自然な会話だ.監督の意向,というならそれはそれで仕方ないのだけれど,一年くらい前にアニメ制作に関わっている人と話をさせてもらったときに聞いたところでは,映画でもアニメでも,そういう言葉の強弱なんかは大抵,役者にゆだねられてしまうはずらしい.一般的な演技は,自分が口出しできるほど浅くはないはずなのだけれど,少なくともセリフの強弱に違和感を感じさせる役者さんをいい役者さんだとは到底思えない(そういうミスが目立つ役者さんや声優さんも何人か名前をあげられる).
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話を本題に移そう.
Clint Eastwood監督の戦争映画「Letters from Iwo Jima(硫黄島からの手紙)」.日本でも様々に話題になった.さて,この映画,近年のEastwood監督らしさは漂っているのだけれど,いかんせん,役者の台詞に違和感を感じずにはいられない.特に,1回か2回しか映らないような端役の人たちの演技がもう作品全体を台無しにしてしまっている感じ.
これは個人的な推測だが,一つには,アメリカ映画ということで役者がアメリカ的な演出を要求されたこと,一つには,監督が日本語のニュアンスや感覚を全くつかめなかったこと,などがこういう気持ちの悪いセリフ回しを助長してしまったのではないかと思う.その点,アメリカで活動している松崎悠希さんなんかは日米語のバランス感覚に長けているなぁと思った.
ストーリーに関しては,可もなく,不可もなく.長い割にあまり山場がなかったので,単作としてはやや退屈ではある.この映画の面白さは,やはり連作の「Flags of Our Fathers(父親たちの星条旗)」を観て初めて伝わってくる.アメリカ視点でモブでしかなかった兵士たちの,人間性や考え方,コンテクストなどが,見えない人間のアイデンティティを強烈に訴えて来る.そういう意味では,こちらを先に見て正解だったと思う.
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