ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2007-07-25)
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タイから帰国して一番最初に観なければならなかった映画.
「戦場にかける橋」で知られるこの映画,名前こそ知ってはいたが観た事は無かった.先日タイを旅したとき,バンコクで時間を持て余したので最終日に少し足を伸ばそうと選んだのがカンチャナブリーで,この映画の舞台となった街だ.実際の橋も見て,歩いて渡っても来た.
史実とは異なり,だいぶ脚色された映画のようで,又,カンチャナブリーでの数々の戦争展示と同様,ウェスタンな匂いが汲み取れないでもなかったのだが,映画そのものは軍隊であるとか,組織であるとか,人間であるとか,そういうものの本質や脆さが巧みに演出されていて面白かった.
正直なところ,戦勝国の視点だろうが敗戦国の視点だろうが,物事の裏を読みたがる偏屈な自分が辿り着く行先は同じなのだ.
組織の中にありながら個人的な感情やプライドの中で揺れ動き,時に合理的に,時に非合理的に利己と公益の間をさまよう登場人物達.彼等自身,決して軸はぶれていないのだけれど,捕虜としての役割,軍人としての役割,組織としての役割それぞれを全うしようとする為に,知らず知らずにジレンマを踏んでいく.そんな展開が面白い.最後の15分間の手に汗握る展開も,冷静に思い返してみるとある種滑稽で,深く考えさせられる.
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映画としての価値ももちろんあるのだろうけれど,やっぱり旅して直接歴史をたどってきた,というのは大きい.映画を見るにも深い視点や広い視点でジャッジできるし,旅を振りかえる材料にもなる.よく映画でもちいられるモチーフとして,アウシュビッツがあるけれども,こちらも遠くないうちに一度足を運んでおきたい.