2009/07/29

Se7en (1995)

セブン [DVD]
セブン [DVD]
posted with amazlet at 09.10.05
ギャガ・コミュニケーションズ (2007-11-02)
売り上げランキング: 4762

 たまたまTSUTAYAの100選で残っていたので,何気なく手にとって借りた一作.何の予備知識も無かったとは言え,部屋を暗くして観たのと,観る前に牛乳を飲んだのは間違いなく失敗だった.

 よく作られていると思う.終盤,一つ一つの伏線を余す事無く活かしてくれるなら,最後の結末はそうなるかなと思って観てはいたが,どこかで別の展開を期待していたところがある.それでも,残虐で不快なクライマックスをやってのけてくれて,作品の世界観や文学観,価値観みたいなものは,現代という時代に投影されて抜群に映えたと思う.声高に好きとはとても言えないけれど,確実に完成度と芸術性は認められる作品.

 最後まで絶望的な展開でありながら,後味の悪さと並行して考えさせられる部分も多い.絶望の淵に希望が見える「The Shawshank Redemption(ショーシャンクの空に)」と対照的な印象をもった.

 語学関係で言えば,やっぱり日常会話が多いシットコムやラブストーリーが教材としてはベストだと思う.サスペンスでも専門用語が多過ぎてなかなか付いていけないのに,いわんやSFをや!

2009/07/28

アマルフィ―女神の報酬 (2009)

アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション
ポニーキャニオン (2010-01-01)
売り上げランキング: 366

 イタリアの画の魅せ方に興味があったという程度なので期待はしていなかったけれども,やっぱり期待外れだった.つまらない,と言えば自分にとってはそうだったかも知れない.とりあえず,今年映画館で観た中では一番イマイチ.イタリアの映像を楽しむにも,多分,「冷静と情熱のあいだ」の方がいい.

 まず何より,タイトルや舞台を「アマルフィ」に固執させる意図がわからない.佐藤浩一の台詞がそうと言えばそうなのだけれど,話の大筋はローマで進むのに,わざわざ時間稼ぎのために200kmも南下するなんて無理やり過ぎる.

 脚本やストーリーも話の先があまりに読め過ぎてしまったし,想像していたよりもコンテクストが個人的なものだったのも残念.客観的には,ごくごくプライベートな理由から海外でご迷惑をおかけしてしまった残念な日本人の物語.ついでに,Sarah Brightmanは,単に使いたかっただけなんじゃないの…….個人的には空耳アワーのせいで笑いを堪えるのに必死な訳で.

2009/07/26

Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain (2001)

アメリ [DVD]
アメリ [DVD]
posted with amazlet at 09.10.05
ビデオメーカー (2002-08-02)
売り上げランキング: 2639

 TSUTAYAの100選を眺めていた時,昔ひとにすすめられたのを思い出して観た一作.……英語耳を鍛えるのを目的の一つに始めた洋画鑑賞だったのだが,フランス映画だったのは想定外だった(笑).そんな訳で,語学ではなく単純に娯楽で鑑賞.

 邦題「アメリ」.ほんわか幸せと元気を貰える映画だった.度の過ぎたいたずらも,フィクションだからこそクスリと笑えるライン.自分の女々しい性格を絶妙に突くキャラクターや世界観も心地良かった.何より,アングルや配色のセンスがいかにもアーティスティックでハイセンス.

 それだけに,脚本や構成にも文学的なセンスが欲しかったトコロ.逐一ナレーションで語られてしまうコンテクストとか,あからさま過ぎる絵画との対比とか,自分なら全く違った魅せ方をするんじゃないかなといった感じはした.だからと言って具体的な魅せ方を思いついた訳でもないので偉そうな事は言えないのだけれど,案外,気が向いたら喫茶店で珈琲片手に練ってみたい素材の一つではあるかも知れない.作品のコンセプトや世界観はそのままに,もう少し隠喩的に観る側のゆとりを広げたらもっと幸せになれそう.

2009/07/21

雑記#001

 先週はプライベートで東京に出掛けていた.

 表向きには仕事や研究の関係で,という事にしていたけれども,実をいうと人と会うのが目的だった.先月やっぱりプライベートで東京に遊びに帰っていたとき,神がかり的な偶然の下で7年ぶりに再会したその人の事を,この7年間考えなかった日はない.

 最高の親友であり,ライバルでもあり.
 自分が浪人したり,いま京都にいたり,物理をやめていたりする背景にも,実はこの人が隠れている.

 今回の東京で,この6年の学生生活の奥底でくすぶったものを,すべてとは言わずともおおむねクリアに出来たのかなと思う.思い描いたシナリオとは少し違うかも知れないけれども,いい加減,前に進もう.今度こそは,ちゃんと前に進めると思う.

2009/07/20

Chicago (2002)

シカゴ [DVD]
シカゴ [DVD]
posted with amazlet at 09.10.06
ハピネット (2007-02-09)
売り上げランキング: 2220

 就職活動の一環で観た映画.TSUTAYAのセールで見かけて,もう一度観たくなったから借りて来た.

 ミュージカルであってミュージカルでない.要は,裁判や犯罪の話題でさえ,マスコミがスキャンダラスに描く大衆の娯楽でしかなくて,それを直接的にも皮肉的にもミュージカルという題材で描いた作品だと思う.原作のミュージカルを見たことはないけれども,ミュージカルをそのまま映画にしただけの作品ではない.寧ろ,この映画の演出でいけば,ミュージカルでなく,コメディや喜劇,オーケストラやそれこそ絵画を題材にしてもいい映画に仕上がったのではないかという気さえする.

 完成度も芸術性も非常に高い.個人的にストライク,とは言わないけれども,客観的に見れば確実に傑作.ただ,どうにもRichard Gereの甘い顔に抵抗を感じてしまう.役者としてはRichard Gereがどうも好きになれない.

2009/07/11

Before Sunrise (1995)

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2009-07-22)
売り上げランキング: 1614

 最初,ドイツ語で話が始まったときはどうしようかと思ったが,意外に理解出来たのは微妙な収穫.

 今年観た中では,暫定でナンバーワン.好き嫌いが分かれそうな作品ではあるけれども,気障で非日常的な甘ったるくて初々しい台詞の数々が,本当に自然に美しく綴られていく.邦画では目も当てられないような台詞やシーンに心ときめいてしまうのは,白人である彼等の文化的コンテクストと,ウィーンという街の魅力ゆえだ.昨年訪れたウィーンの風景を眺めて,懐かしさと一緒に,また近い将来,ウィーンに行きたいなと思った.

 作品としても,二人の会話を中心に淡々と展開するドキュメンタリーな構成はとても戯曲的で面白い.台詞の中で語られる哲学的,宗教的な命題にそれほど深い意味があるとは思えないし,下手をしたら却って作品全体が陳腐なものになりそうなくらいにギリギリのラインにあるけれども,その裏に見え隠れする二人の本音が抜群に切ない.

2009/07/10

Love Actually (2004)

ラブ・アクチュアリー 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
UPJ/ジェネオン エンタテインメント (2009-07-08)
売り上げランキング: 369

 初見の作品.アクチュアリー(actuary)のストーリーを期待して観た,わけではないのでご安心を.もっとも,アクチュアリーと言われたら,常識的な人ならば普通はこちらを思い浮かべそうなものなので,話の種としてもネタとしても観ておきたかったり.たまたま自分のまわりが,非常識な人だらけだったというだけの話.

 終わり良ければ全て良し,といった感じ.前半,引っかかるセリフやシーンもないではなかったのだけれど,心地いいクリスマスのハッピーエンドに向かう過程がとてもいい.最後の空港でのシーンは少し安っぽく見えないこともないけれども,そうではなくて,結局,日常の一風景を切り取っても,様々な形の愛情や友情に世界は溢れているんだよ,というコンセプトなんだと思う.冒頭の9.11のくだりも,そういう視点で見れば悪くはないのかも.

 音楽もとてもいい.見終わって,すぐさまサントラを借りてしまった.Kelly Clarksonの「The Trouble With Love Is」がカッコよく歌えるようになりたい.「All I Want For Christmas Is You」もそれはそれでいい選曲だった.

 あとは,他の人からも好評の,Andrew Lincoln演じるMarkのプラカードの告白シーンね.素敵,という声が圧倒的多数のようなのだけれど,実のところ,自分の恋愛の思考回路がこのMarkに近くて,自分は自分でMarkに超絶に共感してしまうのだ.

2009/07/08

Sister Act (1992)

天使にラブ・ソングを… [DVD]
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント (2005-12-07)
売り上げランキング: 1085

 数年振りに観た「天使にラブ・ソングを…」.こんなに楽しい映画だったかと圧倒された.

 就職活動中の熱心な勉強の影響もあって,ミュージカル熱が冷めない.この作品はと言えば,音楽の楽しさだけでお腹一杯だと言うのに,それに加えてエンターテイメントや信仰,コミュニケーションの将来性を感じる部分もあって,社会科学的に観ても面白い.台詞の方は宗教的な言い回しが多かったり,歌にアレンジされていたりで,英語だけで観るには敷居が高かった,かも.

 Whoopi Goldbergの歌以上に,全身から楽しさを感じさせる指揮のアクションがとても痛快だ.映画を観終わった後,讃美歌のアレンジシーンだけ何度も何度もリピートしてしまった.この足でサントラをレンタルだ.

2009/07/05

You've Got Mail (1998)

ユー・ガット・メール [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ (2009-04-22)
売り上げランキング: 22196

 嫌いではないのだけれど,Tom Hanksをどうにも好きになれないのは何故だろう.生理的なもの,といってしまうと少し言い過ぎかも知れないが.

 何より,音楽が綺麗.シーン毎のBGMとエンドロールの主題歌でこの映画のムードを何倍にも盛り上げてくれていると思う.ストーリーの方はと言うと,偶然とか奇跡とかいった話より,Joeが情報的に優位に立っているのが個人的には気持ち悪かったりするけれども,ハッピーエンドだからこそ許せるのかなとも思う.

 Kellyの方だっておおかた真実には気付いていたからこそのシナリオだというのは分かってはいるのだけれど,自分がKellyの立場だったら,最後の最後でやっぱり裏切られた感にさいなまれそう.

2009/07/04

There's Something About Mary (1998)

メリーに首ったけ (ベストヒット・セレクション) [DVD]
フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2007-11-21)
売り上げランキング: 6939

 英語耳を鍛えたいと前々から思ってはいたところ,少し前に人から字幕無しの洋画観賞を薦められた.実は昔少しやって断念したことがあるのだが,専門用語まみれとはいえ,毎日英語論文と洋書を読んでいる今の方が少しは耳になじめそうな気がするし,何より海外生活を夢見るモチベーションがあるので,週に何本というペースで楽しんでいこうと思う.

 だいぶ前に観た映画ではあるけれど,久々に観たらやっぱり面白かった.他人事のように全てを笑えるかといわれれば決してそうではないあたりが微妙に痛々しい.イディオムや熟語より隠語の方が聞き取れてしまったのはある意味で反省点かも(笑).

 この頃のCameron Diazは抜群に綺麗だ.昨年ウィーンからドーハに向かう便の中で「What Happens in Vegas」を観たけれども,劣化なんていわれている最近でも綺麗じゃないか,と個人的には思った.それでもこの映画のCameronが一番輝いていた頃 かなと思う.

2009/07/03

ハゲタカ

ハゲタカ DVD-BOX
ハゲタカ DVD-BOX
posted with amazlet at 09.11.12
ポニーキャニオン (2007-07-18)
売り上げランキング: 1619

 映画に続いてTVドラマ版の「ハゲタカ」を観終えた.

 映画を見た後だったからと言うのもあったかも知れないけれど,個人的には映画版の方が面白かったかな.心理描写や人間模様が少し強めだった.とは言え,映画版もドラマ版も,ひとつの買収劇を単なるマネーゲームではなく,感情や正義,収益や効率といった観点から熱く描いている点がいい.

 企業買収や企業再生をテーマにした作品だが,これらの事例に対する日本的な価値観とワールドスタンダードはやっぱり今も昔も違うと思う.且つ,個人的には,日本的な価値観がそれ程悪いものだとも思っていない.
 何年か前にブルドックソースの買収問題が上がったとき,海外からは懐疑的意見が多くあった(自分も,過剰な買収防衛策に対してあまりいい印象は持っていなかったと思う.)けれども,この作品が海外でも高い評価を得ているという話を風の噂で聞いて,感情論込みの日本的経営も,実績が伴えばまだまだ要なんだろうなと思った.

------------------------------

 「経済学は臨床医学と同じ」というのは,とある有名経済学者の言葉.パフォーマンスの面では勝てなかったとしても,感情面での満足量まで上乗せして評価したら,日本的企業経営も負けてはいないのかも知れない.

 但し,自分がどちらに転ぶかは企業人として一歩を踏み出していない自分には未だ正直なところ分からない.何となく,ワールドスタンダードの方でやって行きたいなという気がするのは,多分そちらの方が理論的に分かり易くて,“楽”だからだと思う.

2009/07/01

Introduction

 気まぐれなつぶやきから固い話まで,自由気ままに書き留めておく雑記帳として開設しました.実質的には,アートな趣味の備忘録と化しています.

 取りあえず,簡単な自己紹介.

  • 【HN】 Lune
  • 【性別】 男性
  • 【住所】 京都市(来年から東京都)
  • 【血液型】 A型
 出身は関東ですが,幼い頃に京都に一目惚れして以来,憧れ続けた京都です.念願叶って,今は清水寺の近所に住んでいます.早起きした日には,人影のない東山をひとり占めしながら散歩しています.2010年春から,東京に復帰します.

 ------------------------------
  • 【趣味】  旅,芸術全般,読書,映画鑑賞,etc.
  • 【座右の銘】 モノより思い出,両手に夢
 旅は人生.学生時代に日本全国を全て制覇し,最近では海外にも足を伸ばしています.好きな街は,スイスのBern.いずれは外国籍でも取得して,海外でラフな生活を楽しみたいものです.

 お酒もタバコもNG.休みの日となればアクティブに遠出する事もあれば,街でショッピングとカフェ巡りを楽しむ事も.芸術はジャンルを問わず好きで,美術展や博物展もマメにのぞいています.最近では昔好きだった観劇もまた楽しむようになり,東京に出掛ける事も多いです.

 英語の勉強にと始めた映画鑑賞もツボにはまり,取り敢えず2009年からリセットして映画1000本観賞を目標に楽しんでいこうと思います.観劇や映画のレビューは,時間を見つけて書き留めていこうと思います.

 ------------------------------
  • 【専門】  応用数学・応用物理学
  • 【プログラミング】  C,C++,Fortran,JAVA,R,Perl,Ruby
 主に,確率過程論の応用を専門にしています.仕事でも,金融周辺の計量的な解析がメインディッシュ.と,思考プロセスは理数系ですが,基本的には女々しさ満点の感性の人.ここでも,基本的に数理の話題はナシ(書いていても面白くない事が多いので).

 スピッツと奥華子さんの歌詞を足して2で割ったような性格です.喜・哀・楽をランダムウォークしながら,日々の生活を楽しんでいます.

© Crescent Moon - Template by Blogger Sablonlari - Header image by Deviantart