2009/09/07

Information Antenna #3

 情報の時代に乗り遅れた人達(年配層が中心と思われる)は,現代の情報のアンテナの張り方を知らない.だから,仮に能動的に情報を知りたいと思っても,その方法や術が自分達の世代のスタンダードからかけ離れ過ぎてしまっていて,事実に追い付かない.

 日本で声高に議論されている問題が実はアメリカでは嘲笑の的になっていたり,アジアで議論されている問題が日本では隠されていたり,時には隠蔽されている理由さえ,情報世代は幾らでも知る事が出来るけれども,アンテナを持たない人達はそうした現実に触れる事さえ出来ない.今や,危機感や不安すら感じなくなりつつあるかも知れない.

 一方で,我々の世代が情報ツールを駆使して潤沢に情報を利用出来ているかと言われれば決してそうでもなく,寧ろ根本的に能動性が欠けてしまっていて,結局そのアンテナを活かし切れていない事が多い.英語が読めない為に,海外の情報を遮断してしまっている人が多いのも壁の一つだ.

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 この辺りの世代間の質の違いや需要を,ビジネスに上手く昇華出来たら,世の中の情報構造そのものが劇的に変わりそうな気もするのだが,残念ながらマスコミが既得利権のかたまりになってしまっている今の日本では,情報弱者を芽に変革を導くのは難しいと思う.

 就職活動中,たまたまマスコミのマーケティング関係者と長くディスカッションする機会があって,人間とか,ネットワークとか,情報学とか,数理とか,色々な観点から面白いビジネスモデルの芽が生まれそうなところまではいったけれども,仕事や研究を通じて,何か面白い事が出来ないものか.

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 最後に,また一つ余計な話を.

 新しいものや珍しいものに出逢うと,気持ちや価値観を揺れ動かされたりする.この感動というやつは,落胆や幻滅も含めてとても人間的であたたかいものだと思うし,人生,感動を出来なくなったらこんなにさみしいものはないとも思うけれど,だからと言って何にでも感動してしまう人は安っぽく見えてしまう.

 「そんな事も今まで知らなかったの?」と聞き返したくなるようなシーンも,特に関西に来てからは日々の付き合いの中でチラホラ見かける光景だ.関西は閉鎖社会,とよく言われるけれど,確かに,東京に比べると食わず嫌いで情報や経験を拒んでいる人が多いように思う.

 これはとても勿体ないことだと思う.

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