2009/06/08

ゲルマン紀行#01

  • 2008年09月12日の旧エントリから転載・改編
 9.11発の便で,無事日本に帰国.実に9年振りの海外,初の欧州紀行を終えた.

 感動もあり,発見もあり,失望もあり,トラブルもありの実り多い旅となった.夜は9時近くまで明るいドイツの夏の時間をフルに使って,ほとんど時間や体力と格闘するかたちで旅をこなして来た.予算的には幾らか余裕があった反面,時間的にあまり余裕がなかったので,別の機会にフランスやイタリアを中心に周りたい.

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 昨年,日本全国制覇を果たして,やっと海外に行く準備が整った.これまで,カナダ・アメリカ・オーストラリアと比較的新しい国を渡っては来たが,欧州をはじめとする歴史の深い国々をしっかり観るには,ある程度比較対照があった方が面白いと思っていて,そんなところから,欧州渡航は全国制覇のあとと以前から決めていた.

 一方,それなら歴史も国民性も文化も色濃いイタリアやフランス,スペインとなるのが普通だけれども,ここで敢えてドイツという地味な国を選んだ理由は一つしかない.Albert Einsteinだ.高校の時に独学でドイツ語を勉強し始めた動機も,Einsteinの原文を読みたかったからだった.
 縁あって,ドイツ語は半端ながらにも大学で4年間勉強する機会に恵まれ,それなりに読み書きは出来るようになった.そんなわけで,今回晴れて,ドイツを中心にドイツ語圏のドイツ・スイス・オーストリアを旅する運びとなったのだった.

 前置きは長くなったが,今回の旅のあらましを街やテーマ毎に雑記帳くらいのつもりで書き留めておこう.今回の旅で歩いた各国の街は以下の通り.順番は訪れた順.★は今回の旅のベスト5の街.

【ドイツ】
  • ベルリン★
  • ポツダム
  • ハノーファー
  • ケルン
  • アーヘン
  • ボン
  • コブレンツ
  • フランクフルト
  • ウルム
  • アーレン
  • ニュルンベルク★
  • レーゲンスブルク
  • ミュンヘン
 時間と日程の都合上,ライプツィヒ,ドレスデン,ハイデルベルク,ノイシュバンシュタイン城に行けなかったのは残念.尤も,この半年が余りにも忙し過ぎて殆ど旅の日程を立てられないまま出発を迎えたので,往路の飛行機と空港での待ち時間をフル利用して旅程を綿密に組み込んだ程だから,まずまず合格点だ.
 ウルムを削ればこれらの街に行く事も可能だったが,ウルムでの宿泊は今回の旅のメインディッシュだったので断念した.

 又,ベルリンだけ3泊予約をしてしまっていたので,この1泊をライプツィヒかドレスデンに変更出来れば,ゲルマン圏のVermeer制覇が出来ただけに惜しい.只,ドレスデンはチェコとの国境にあるので,追々チェコを訪れた際に行けるだろうと踏んで却下した.

 今回の旅のワーストシティがケルン.ワーストと言っても見所はあるのだけれど,京都と姉妹都市契約を結ぶにはあまりにお粗末.戦争による被害も大きかったらしい.その辺りは別記する.

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【スイス】
  • バーゼル
  • ベルン★
  • チューリヒ
 いわゆるスイスらしい山間部へは行っていない.ベルンには行くかどうかは迷ったものの結局行った.このベルンが今回の旅は勿論,過去に訪れた街の中でも別格のベストシティ.多分,イタリアあたりに行けばこういう街は沢山あるのだろうけれども,最後の街となったウィーンさえ霞んでしまうほど圧倒的に美しかった.
 街並み以外の部分でも,実は一番期待に応えてくれた街がベルン.その辺は言わずもがな.

 物価が高いと評判のスイス,確かに評判通り見かけ上は異常に物価が高いけれども,市民向けの量販店に入ってみると驚くほど物価が安く,自分もこういう所を大いに利用させてもらったので想定していたよりずっと少ない予算で済んだ.実際,一番物価が高いと感じたのはウィーンだった.

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【オーストリア】
  • ザルツブルク★
  • ウィーン★

 2ヶ所しか訪れていないものの,2ヶ所とも素晴らしかった.只,それは総合的に見ての話で,特にウィーンは京都と同じで,歴史や文化などで圧倒的に好印象な反面,都会的なマイナスポイントもあった.
 それでも,ウィーンは3泊して十分に散策も出来たし,色々とウィーンならではの娯楽も愉しめたし,お金はかかった分,いい時間が過ごせた.

 渡航の前に,西洋音楽史の本を読み込んで行ったおかげで,ウィーンが何倍も愉しめた.今回の旅での一番の収穫は,ひょっとすると今まで以上にクラシックに親しみを持てたことだったりするかも知れない.

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【世界遺産】

 もう日本を見ていても分かる通り,世界遺産か否かは重要な問題ではなくて,実際に欧州では世界遺産である事なんか誰も気にしていなかった.それでも,世界遺産は見る価値のある場所の十分条件ではあると思うので,今回訪れた世界遺産群もリストアップしておく.
  • ベルリン博物館島(ドイツ)
  • ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群(ドイツ)
  • ケルン大聖堂(ドイツ)
  • アーヘン大聖堂(ドイツ)
  • レーゲンスブルク旧市街(ドイツ)
  • ベルン旧市街(スイス)
  • ザルツブルク旧市街(オーストリア)
  • ウィーン旧市街(オーストリア)
  • シェーンブルン宮殿と庭園群(オーストリア)
 今回の旅を通じて言える事だけれども,比較的天候に恵まれたのは良かった.特に,長期滞在していたベルリンとウィーンは毎日快晴で,庭園や宮殿群も心地よく歩けた.

 あとは,世界遺産とは無関係だけれども急遽予定に組み込んだVermeerも,ドレスデン以外は4作全て観る事が出来た.東京でVermeerを観るのがあと10日早ければ,ドレスデンも入れた旅程も組めただろうがそれは次の楽しみという事で.

 又,今回の旅では博物館と美術館を嫌になるほど巡り巡ったので,宿泊費なんかより拝観料の方が遥かに多く掛かった.国内の,特に幕末史跡を巡る旅ならば石碑を追うのに時間は掛からないけれども,今回は頭がパンクするくらい一つ一つに時間を掛けたのも特徴的.

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