2009/10/29

Modigliani (2004)

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 画家Modiglianiを描いた作品.昨年大阪で観たModigliani展以来のファンで,この映画も前々からリストアップしていた.

 何といってもVermeerの映画とは対照的に,キャスティングが絶妙.Elsa Zylbersteinの顔が,もうModiglianiの作風そのもの.彼の印象派的な作風を考えれば,必ずしもキャストが作風に似ている必要もないのだけれど,あれだけ“Modigliani”な女優さんを選ばれたら黙ってうなづくしかない.

 脚本,映像,音楽,などなどあらゆる点で美しい.Picassoとのやり取りも見どころ満載.当時のパリの先駆的な芸術観の下,画家たちの暮らしぶり,ジレンマ,信念などが随所に垣間見られる良作だと思う.

 唯一,演出が惜しい.Modiglianiの妄想(芸術家を描く上でこういう演出法が悪いとは思わないけれど)が少し安っぽい.自分の子ども時代の幻影はいいとしても,何の脈絡もなく登場するパレードや禁固のシーンなど,少し違和感が残る(自分の理解力が足りないだけかも).
 自分がこの手で演出をするなら,Modiglianiが影響を受けたアフリカのカリアテッドとその概念的な部分をオーバーラップさせると思う.

 ともあれ,演出で個人的に惜しいなという部分はあるけれども,いい作品(かつ芸術家の映画)だからこその要望というか.

4 comments:

yuka さんのコメント...

今週は時間がなくて、2夜に分けて昨日観終わったとこです。コレ。

そうねぇ。。チョット悲しすぎる映画だったかな。何もかもが。
お酒で自分をダメにするところとか、運に恵まれているようで、恵まれていないところとか・・。
子どもがそのまま大きくなったような・・。こんな芸術家を支える妻。大変です。ホントに。当人は生活のことなんて考えないから。。
ある程度、欲も才能だと思います。

祖父、祖母と少しかぶりました。最後は泣きました。
アンディ・ガルシア。男前すぎますね。

Lune さんのコメント...

 そうですね,奥さんのお腹に子どもがいたっていうのが一番悲しい事かも.一人目の子どもも悲惨.
 ただ,史実なので仕方ないかな…….そういうのは,歴史映画の良いところでも限界でもあり.

>>ある程度、欲も才能だと思います。
 対照的に,Picassoが成功してる理由も何となく垣間見られますよね.

 書くの忘れてましたが,Renoirとの接点って本当にあったのかなぁ…….

yuka さんのコメント...

そうですね。チラッと出てきた晩年のルノワールも、もう欲にまみれてしまっていた。だからピカソはモディを連れてきたのかな?って思いました。

あと、藤田嗣治とか、マリー・ローランサンとの交流図も映像の中に期待していたんだけど、遺族のことを配慮?してなのかしら。
特に女性はジャンヌのみ。って感じでしょうか。
藤田は日本人だからでしょうか。考えすぎかな。。

Lune さんのコメント...

 あー!藤田が出てたら感動でしたね!

 自分の少ないサンプルですが,海外旅行や研究関係でフランス人と話をするときは,大抵ちょっとカマをかけて藤田の話を振っています.

 4割くらいは反応がある気がするけどなぁ…….結構認められてる有名人だと思いますよ.

 余談ですが,2012年にVermeerの「真珠の耳飾りの少女」が来日するという話が出ています.何としても,その前にオランダに観に行きます.

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