2009/10/04

聖地チベット―ポタラ宮と天空の至宝

 上野の森美術館にて,チベット美術の展覧会を鑑賞.実を言うと,今回の東京滞在中に行く予定だった美術展はどれも博物品や彫刻といった系統のもので,純粋な絵画の美術展でないものばかりだったのでそれ程大きな目的があって訪れたわけではないのだが,古代ローマ展と聖地チベット展は期待以上だった.

 さてこのチベット展,何より仏像の迫力が物凄い.もうその目を長時間見ていられないくらい威圧的で凶暴な視線と表情.先日タイを訪れ,日本とは違った仏教の流れを楽しんで来たばかりだが,むしろタイの仏像よりも遥かに異形の,抜群の存在感にすっかり惹き付けられてしまった.

 高山地帯の歴史や思想,暮らし振りなどひしひしと感じられるものがあり,近年関心が高まるチベット問題に関しても,中国のバイアスを抜きにして再考させられる機会にもなったと思う.

 展覧会が始まって日が浅い平日という事もあって,鑑賞客がほとんどいない状態で楽しめたのも良かった点の一つ.

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