- アンコールワット展―アジアの大地に咲いた神々の宇宙
- 美術館「えき」KYOTO
夏に行き損ねたアンコールワットの出土品達に会いに,京都駅まで行って来た.夏にタイの東部で遺跡巡りをしていたときにも感じたけれども,クメールの遺跡群はとても魅力的だ.しかし,タイでは残念ながら自分がタイ語を読めなかったが為に,これらクメール美術の生まれた背景を十分に知ることが出来なかった.今回,美術展に出掛けたのは,その手っ取り早い埋め合わせという意味合いもあった.
クメール美術の魅力は,背景にある神話の面白さにあるように思う.シヴァ神とその子供たちにまつわる様々なエピソードを,仏像たちの表情が如実に裏付けているように見えた.
美術もまた,言葉だ,と思った.
文字で語られる神話や歴史は,具体的なイメージに欠けてしまいがちな上に,脚色もしやすい.クメールの歴史においては,そうした危うさを仏像達が存分に穴埋めしている.
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余談ではあるけれども,現在わかっている脳の構造では,視覚として得た映像と,想像によって得た映像とでは根本的に記憶のシステムが異なっているようだ.ひょっとすると想像した映像などというものは,脳の虚像に過ぎないのかも知れないという見方も出来る.
美術は,そうした想像や印象を,視覚としてアウトプットもインプットも出来る,まさに画期的なツールでもあるかも知れない.


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