- 「地球の上に生きる 2009」 DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展
- 京都造形芸術大学 Galarie Aube
京劇の公演を観に行ったついでに,隣のギャラリーで開催されていた写真展をのぞいて来た.入場無料の小さな写真展だったけれど,正直,京劇公演より遥かにインパクトがあった.DAYS JAPAN誌のフォトジャーナリスト達の撮影した,平和や地球環境への痛烈な警告が空間を支配する.
パレスチナやグルジアで無残に殺された子ども達の遺体の写真.
メディアが伝えないイラクでの惨劇.
空爆ミサイルの落下の瞬間をとらえた写真.
赤潮で血を吐いて死んだ海洋動物達の末期.
処分された捨て犬達の死体の山.
どれを取ってもショッキングで,しかし凝視せずにはいられない光景ばかりだ.先日観た映画「Osama(アフガン零年)」で,ジャーナリストがタリバンに公開処刑されるシーンがあったのを思い出しながら,そして自分自身,大学に入学したときにジャーナリストを志していたことを思い出しながら,一つ一つの写真に見入ってしまった.
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個人的に一番印象に残ったのは,インドを撮影した写真家の作品たち.インドでは,女の子を出産することが忌み嫌われているという事を初めて知った.
女児を身ごもったが為に,無念の中絶を迫られた女性.
次こそは男児を産むという占い師の言葉を信じて,6人もの女児を産んできた女性.
自分の娘達に,男装をさせて育てる母親.
実はこの夏,タイに行こうかインドに行こうか迷っていて,結局,日程の立てやすさからタイを選んだのだけれど,自分の行こうとしていた国の一部分でさえ,自分がいかに無知だったか.ヒンドゥー至上主義.止まない自爆テロ.発展する経済の影で,世界が見逃しているものがある.
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絵画や演劇は,観る側も「虚構だ」と心得ているから,プロパガンダみたいな力は持ち得な.写真やドキュメンタリーは,現実の光景を切り取るから,人はすべてを簡単に信じてしまう.切り取った光景が,部分的であったり,意図的に選ばれていたりする危険性をしばしば忘れて.
マスメディアの舵取り役が人である限り,主観や情報操作を排除することは難しい.
いまや誰もが簡単に情報の発信源になれる時代だ.フォトジャーナリスト達よ,新時代のメディアたれ.


2 comments:
>>そして自分自身,大学に入学したときにジャーナリストを志していたことを思い出しながら
懐かしすぎワロタwww
そういえばそんなこと言ってたよなー。沢木耕太郎の大ファンだったもんな(今も?)。
ジャーナリストといっても定義があいまいだ。世間が一般的に連想するジャーナリストはたいていマスコミの側にいる糞ジャーナリストなので、こういうマイノリティの正統派にも頑張って欲しいです。
沢木耕太郎,最近は全然読んでません.下川裕治の本を読み始めてからは,完全に下川派に転じてしまいました.
沢木耕太郎は,深夜特急以外ではイマイチ惹かれなかったし,ラジオとかインタビューとか聞いてても,どこか気取ってたり高飛車だったりする感じがするのもちょっと抵抗があるかも.まぁ,それでも,みんなスゴい人だと思います.
ジャーナリスト,一時期,結構講演とかも行ってたよ.江川紹子とか鳥越俊太郎とかも話聞きに行ったことある.
でも,その通り,メディアで売ってるジャーナリストたちは結局,エンターテイナーでしかない.そもそも,マスコミの内枠で言論を制御されてしまうわけだし.
ここ10年くらいで,急激にネットワークが多様化してきて,個人の叫びが世界中に届くようになってきたからこそ,こういう真のジャーナリスト達の小さな叫びが世界にこだまして欲しいものです.これも,クラウドの為せるワザでしょうか…….
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