2011/02/20

アルブレヒト・デューラー版画・素描展

 レビューを先延ばしにしていたら既に終わってしまった「アルブレヒト・デューラー版画・素描展」.年明け間もなく,浅草寺に初詣に行きがてら気まぐれで観に行ったのだけれど,これが想像以上に満足の美術展だった.Albrecht Dürerはドイツのニュルンベルク出身の,油絵,版画など広いジャンルの絵画を残した画家で,アルテ・ピナコテークや美術史博物館の作品は勿論,ニュルンベルクでDürerの家にも訪れた経験があり,個人的には割と馴染みの深い画家の一人だと思う.

 ただ,どうしても油絵に目が行ってしまいがちで,なおかつあまり彼の油絵に圧倒的な魅力を感じたことはなかったものだから,今回の美術展も話のタネに,くらいのつもりで訪れたのだけれど,科学の素養もあった彼のバックグラウンドゆえだろうか,人一倍緻密に描かれた版画や素描はアンティークの精密機械を観るような面白みがある.

 また,今回は欧州の美術展ではなくオーストラリアはメルボルン国立美術館からの作品が殆どで,却って知っている作品が殆ど無かったのもよかった.一番衝撃的だったのは,「マクシミリアン1世の凱旋門」で,49枚の木版画を繋ぎ合わせた高さ3mにも及ぶ版画なんてそうそうお目にかかれる代物じゃない.作品そのものは大きくても,部分部分の緻密さは相変わらずで,むしろ実物の建築を遠目に見るよりも目が肥えそうなくらい細部まで見応えがあった.

 Dürerに限らず,絵画というとどうしても油絵が王道,みたいに思ってしまいがちだけれど,この企画展はそんな思い違いを一掃させてくれるのに十分なインパクトを感じさせてくれた.個人的なところで言えば,自分は水彩にしても油彩にしても,昔から色を塗るのが滅法苦手なたちだったので,趣味で美術を再開してみるには版画や素描がいいな,なんてふと思ってみたりもした.尤も,それが老後になるのかはたまた結局思っただけで終わってしまうかは分からない.

2 comments:

yuka さんのコメント...

うーん。同じようにコメント入れてるんですけどねぇ。
昨日も2回、反映されてませんね。やり方が悪いのかな。

こちら12月に観に行ってたんです。マクシミリアンの凱旋門はすごかったですね。ひょっとしたらもう日本では観れないかもしれませんね。あんなに貴重なものよく日本に貸し出してくれたなぁ・・。と思いましたもん・・。

こんどは入るかな??

Lune さんのコメント...

 それは失礼してます.Top Commentに反映されるのにはタイムラグがあるようなので(もともとこのブログはCSSやHTMLも自分でいじくってるところにフリーのコメント反映機能を追加しているので),ご了解のほど.

 Albrecht Dürerはドイツの人なので,ドイツを旅していると彼方此方で彼の作品を見られましたが,一番迫力があったのは先日のオーストラリアのマクシミリアン凱旋門でした.

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