- ボストン美術館展―西洋絵画の巨匠たち
- 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)
自宅から散歩しがてら,六本木ヒルズで開催されているボストン美術館展へ.ボストン美術館の改修工事を好機に,有名画家たちの作品群が一挙に来日している.所用や飲み会で仕事帰りに行けなかったので,GW初日にじっくり時間をかけて楽しんで来た.語り草だが,「美術館展」の類の美術展にはあまり期待をしていない.テーマ性が弱いうえに,どうせなら現地におもむいた方がいいに決まっているからだ.それでも,日本で名画に出逢える貴重なチャンスなので,ことある度に出掛けてはいる.
さて,今回のボストン美術館展,最近見たこの手の美術展の中では一番良かった.というのも,絵画一つ一つがどれも自分好みのいい絵だったからだ.RembrandtにGogh,RenoirやMonet,Manet,Degas,更にはバルビゾン派のMillet,Corotなどなど,画家の名前だけ並べてもスゴいが,名前の偏見を抜きにして,単純に魅力的な絵が多かった(強いていえばManetだけは三菱に来日している作品群の方が断然好きだというくらい).
その中でも,ひと際自分の中で惹かれたのは,Camille Corotの作品.一昨年観た「コロー―光と追憶の変奏曲」も良かったが,改めてCorotの魅力を再確認した.昔はバルビゾン派といえばMilletが大好きだったのだが,正直,いまではMilletよりCorotの方が断然いい.彼の魅力を言うなら,一つには地味で抑えたトーンの色彩,一つには雄々しさと慎ましさを兼ね備えた自然の美の表現だ.基本的な技術を踏襲しながらも,人物や風景のとらえ方と色彩は実に個性的.木々の描き方は,言葉では上手く説明できない動きのようなものを感じさせる.今回来日していた中では,「花輪を編む女」が圧倒的な存在感を持っていた.
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山に育ったから,という理由からではないが(むしろ昔から山歩きや自然に触れる機会を能動的に持たせてもらっていたからだと思う),よくよく考えてみると,自分は木が好きなのだと思う.自分が絵を描いていたときを思い出しても,やっぱり木を書いている時間が一番楽しかったような気がする.かつて縁のあった画家さんのモチーフがいつも木だったことも理由の一つかもしれない.
とにかく,Corotの絵には,自然のままの木々の強さと静けさがある.Corotは,これまで観てきたどの画家よりも森の木々を描くことに長けているように思う.
そんなことを思っていたら,少し木の勉強をしたくなった.GW中,書店で機会があれば,山歩き用の木の図鑑でも買ってみようか.あとついでに,Milletの絵も久々にまとめて観たくなった.山梨に行ける時間があるかな…….


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