- モネとジヴェルニーの画家たち
- bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷はbunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「モネとジヴェルニーの画家たち」展.12月上旬,開会まもなく訪れていたのだけれど,積もり積もって今更のレビュー.ジヴェルニーはパリ北西に位置するセーヌ川沿いにある,印象派のMonetが晩年移り住んだ街である.バルビゾンのMilletほど知られてはいない(実際自分も知らなかった)と思うが,CézanneやBonnardはじめ多くの画家達がこの街を訪れたとのことである.特に,アメリカからの来訪者は非常に多く,このジヴェルニーでのコンセプトが広くアメリカに渡ったという背景があるようだ.この企画展は,Monetをはじめとするジヴェルニーの画家達の作品と,そのアメリカ印象派への影響をテーマとした美術展だった.
尤も,最近の美術展の中ではあまり印象に残るものではなく,展示された作品からも衝撃的なインパクトは受けなかった.取り分け,ジヴェルニー地方の積み藁の絵と,水辺の睡蓮の絵が非常に多かったのも,美術展全体をモノトーンなものにしてしまっていた感がある.アメリカ印象派への波及という意味でも,Monetらジヴェルニーの画家達の作風がそのまま引き継がれているというよりは,広く印象派の画風が引き継がれており,MonetよりはRenoirの作風に近いのではないかという印象の絵もチラホラ.ただ,アメリカ印象派の絵画はジヴェルニーとの関係を無視してもいい絵が揃っており,庭園の鮮やかな色彩を点描で巧みに表現している作品が多かった.展覧会の顔の一つにもなっているRichard E. Millerの「水のある風景」やFrederick Carl Friesekeの「百合の咲く庭」などはその典型だと思う.


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