- 没後120年ゴッホ展―こうして私はゴッホになった
- 国立新美術館
六本木の新美術館で開催されているゴッホ展.開催早々に出掛けるつもりでいたのに,今月は思わぬ仕事ラッシュでなかなか行けず,やっとのことで来訪.大混雑という話を聞いていたのだけれど,台風直撃の中だったせいか,思ったほどには混んでおらず(それでも関西の企画展に比べれば大盛況だけれど),そこそこ自由に見て回れたので大満足.とは言え,実を言うと別に個人的にはGoghに思い入れがあるわけでもないし,あまり期待もしていなかった.更に言えば,Goghについては,第一に,一昨年ウィーンのアルベルティーナ宮殿で全欧的なGogh展を観ていること,第二に,来年オランダを訪れる予定であること,などを理由にこの美術展に固執する理由があまり無いというのが正直なところだ.実際,普段は必ず買っている絵葉書や図録も,今回は買わず仕舞いだった.
とは言え,収穫がなかった訳では全くない.というのは,Goghが影響を受けた画家達の作品や,その比較の展示が非常に充実していたからだ.その代表格は,何と言ってもJean Francois Millet.先週,山梨でMilletコレクションを久々に見たばかりだったこともあり,MilletとGoghの近さを生々しく感じることが出来た.Goghの絵画は基本的に我流で,Milletらの作品を模写,派生するところから学んだ模様.後々,より多くの画家から影響を受け,鮮やかな色彩と荒々しいタッチの作風が確立されているのだけれど,個人的にはまだMilletらの作品から学ぶか学ばないかという若かりし日の暗い色彩のGoghの作品の方がとても好きだと思った.
又,同じく後々で影響を与えた画家の一人としてMonetの絵が二点展示されていたのだけれど,このうちの一点「Vetheuil」が,Goghとは無関係に非常にストライク.「ストラスブール美術館展」以来気に入ってしまっているピンクの色彩が,絶妙なタッチと割合で描かれている.空は勿論のこと,草原や木々にまで広がるピンクの色彩がどれだけ絵を明るいものにしているか.この絵は,今年観た絵画の中でも五本の指に入れてもいいくらいに気に入った作品.そんな訳で,Goghについてはまずまず良い準備運動が出来たので,来年予定しているオランダ紀行の際には,是非とも本家のVGMにお邪魔させて頂きたいと思うし,来年は時間的に難しいだろうけれど,いずれは南仏のアルルにも行ってみたいと思いを膨らませる.


2 comments:
こちらも先月の連休に、早朝からまず六本木まで足を延ばして行きました。開門前から並んだのは初めて。(連休中は高校生は無料だったので♪)
チョット物足りないな。って思いましたけど、ゴッホ自身が額装した、「マルメロ、レモン、梨、葡萄」黄色に黄色なんかで、この配色、この感性は日本人にはないなぁ~。ってね。思いました。ある意味感動です。ポストカード買いましたよ。
ところで、卓クンが絵に触れるようになったきっかけ・・ってなんですか?幼い頃からおうちに絵がたくさん飾ってあったりとか、ご両親が絵がお好きだったとか?
こちらでは開館前後問わず,並ぶのが当たり前になってます.京都では京都市美術館も近代美術館も歩いて5分とかからないところに住んでいましたし,企画展の来客数も多くなかったので,並ぶなんてことは滅多にありませんでしたが.
きっかけ……何でしょう…….小さい頃から上野には家族でよく通ってましたが,コレというものは思い当たりませんね…….
強いていえば,小学生高学年くらいで上野に来た「ピカソ展」は大きな影響があったかも知れません.それまでは,何となく企画展にインスピレーションを受ける程度でしたが,初めて「画家」という視点で見るようになったかなぁ.好きな画家が一人出来ると,そこから枝葉のように広がっていくと思います.映画でも,好きな監督や俳優が出来るとそこからは早い,と映画好きの友人が言っていました(最近映画の投稿が少なめですが全く見てないわけではありません).
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