2010/06/17

サウンド・オブ・ミュージック

 仕事を始めて以来,今夜が一番,自分の進路選択を省みているかも知れない.やっぱり,多少の食い違いがあったとしても,目を瞑ってエンタメ業界に飛び込むのもありだったかなぁなんて.今更遅いなんて思わず,自分に出来ることの中からこういう業界との接点は常に探り続けていきたい.

 せっかくの長期休み,京都にでも帰ろうと思っていたのだが,諸事情により東京でセコセコ過ごす羽目に.それでも連休を無にするのはもったいないので,劇団四季で気分転換.何だかんだで東京に帰ってきてから最初の観劇.劇団四季は昨年末以来だ(そういえばウィーンで聴いたオケとプラハで観たオペラのレビューを書いていないので気が向いたらあとで書いておこう).東京帰還に合わせて四季の会の会員にもなったし,いよいよ職場も大手町なので,仕事帰りに寄って帰る,なんて楽しみ方も出来るようになるかな.

 さて,今春から公演が開始した劇団四季の「サウンド・オブ・ミュージック」.
 もう,観ていて身体を動かさずにはいられなかった.ミュージカル,なんていいんだろう.実は二本立てで直前に「ハムレット」も観ていたのだが,小難しさもないし観客全員が一体化できるミュージカルの方が断然好きだな.これは,昨年,「鹿鳴館」を観たときにも思ったこと.

 作品を音楽的に楽しむなら,「ライオン・キング」より断然いい.初めて観るには「ライオン・キング」のほうが造形美も話題性もあるけれど,「サウンド・オブ・ミュージック」の音楽で知らない曲って少ないと思うんだよなぁ.言ってみれば,好きなミュージシャンのライブに行って期待通り聴きたいヒット曲をちゃんと歌ってくれるようなもので,加えて歌にも演技にも舞台にも高いクオリティがあるのだから,楽しめないはずがない.況して,劇場は[秋]なので,音楽はすべてオーケストラ生演奏.東京公演をしている間に一度は行っておきたい.

 細かいところで言えば,脚本の中盤で大佐の価値観が変わっていくプロセスを,もうちょっと脚本で引っ張れたらよかったのかな,なんて思った.また,「サウンド・オブ・ミュージック」の曲は全体的に尻すぼみというか,最後にクライマックスを持たない曲が多めなので,スタンディングオベーション,という雰囲気のシーンが少ないかも知れない.カーテンコールで全員で歌ってくれた一曲が一番盛り上がった.

 まぁそんなことは思いつつ,やっぱり家で映画観るよりは断然ミュージカルがいい.「サウンド・オブ・ミュージック」だけで,今年まだ何回も行っちゃいそう.東京勤務で良かった!

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