2010/06/25

ハムレット

 長期休みを利用して観に行った演目の一つが,劇団四季の「ハムレット」.ハムレット訳の田邊さんは何だかんだで一番観ている役者さんの一人.この人の舞台を観るたびに,テレビや映画の演技と,舞台の演劇とがどれだけかけ離れたものか,ということを思い知らされる.のだが,実を言うと,こういう舞台舞台な感じの方が断然好き,というわけでもない(勿論好きではあるのだけれど).ただ,シェイクスピアみたいな古典戯曲に関しては,舞台が限りなく映える,というのが今回の感想.

 シェイクスピアの脚本をかなり直接的に還元していたので,ストーリーの厳かさと舞台特有のカツゼツの良さが見事にはまった感じ.あれだけの脚本をがっちり覚えてくる田邊さんも尋常じゃないなと思った.演出も想像以上に良かったし,最後まで気が抜けなかった.観終わってみると疲れてしまったくらい.

 ただ,『ハムレット』のストーリーそのものが,涙なみだのストーリーだとはあまり思えない.政略の面白さや言葉・脚本の面白さ,人間関係の面白さといったところは感じるものの,自分自身,感情移入できるポイントはあまり無い.それだけに,隣で観ていた女性がエンディングでポロポロ涙を流していたのは意外だったかも.

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