マディソン郡の橋 特別版 [DVD]
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ワーナー・ホーム・ビデオ (2008-05-08)
売り上げランキング: 958
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Clint Eastwood監督の代表作の一つ.初めて観たのはたぶん中学3年のときで,当時は全く魅力を感じなかった.今も昔も不倫とか浮気とかが大嫌いなたちなのでその点あまりいい顔は出来ないけれども,Meryl Streep演じるフランチェスカの安直な結婚の背景と,片田舎の狭い世界でくすぶる彼女の心境なんかを考えつつ年末に久し振りに観てみたら,思わず涙が出てしまった.モチーフ的に傑作とは言わないけれども,持っていてもいいかなと思う作品の一つになってしまった.
田舎にとどまって,田舎の閉鎖的な価値観に染まってしまえる人はそれでいい.よく言えば適応力があり,悪く言えば好奇心が無いのだろう.だが,それで飽き足らない人にとって,外の世界を知らない人達とのしがらみに追われる田舎はやがて苦痛でしかなくなってくる.というのは,田舎出身でまったく田舎になじめなかった自分の経験による.
さて,イタリアから軽い気持ちでアメリカにわたって結婚したフランチェスカは,やっぱり夫や子どもたちも含めた田舎の生活,田舎の価値観にどこか物足りなさを感じてしまう人で,そこに偶然やってきた写真家の男性と恋に落ちるわけだが,今観ると,もうこの恋が彼女の苦悩を救ってくれているようで本当に輝かしく見えた.突き詰めれば最初の結婚を安直に選んでしまった彼女に責任が無いわけではないのだけれど,そこは若気の至りでもあろうし,どこかで決断をしなければならない人生の難しさでもある.
その物語が映えるのは,Eastwood演じるロバートが,本当にいい男だからだ.これが少しでも軽薄さのある男性なら逆の意味でフランチェスカに同情してしまいたくなりそうなものだが,この写真家が,出逢いの前も出逢いのあとも,とても好奇心旺盛で,多彩で,違いに甘受的で,ストイックなところがこの物語の純朴さを最大限に支えてくれている.
一方でフランチェスカの気持ちも今となっては痛いくらいに分かる.特に,物語後半からラストにかけての葛藤がいい.最後の車のシーンで,今にも飛び出していくそのときに夫が鳴らすクラクションの間の悪さ.あのシーンの前後で涙を誘う監督Eastwoodのいやらしさ.完全にしてやられてしまった.
そしてやっぱり忘れてはいけないのが,このラストシーンでカメラは完全にフランチェスカ一人に向かっているという点だ.ストーリーの中で気持ち程度に触れられているロバートの一途さを汲むと,このシーンで隠されているロバートの表情と苦悩にこそ,このストーリーの真の見どころだと思うのは,やや男性視点だろうか.
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2 comments:
1992年・・。下の子を産んだ年です。「イタいなぁ~。」っと思って観た記憶があります。
2010年。きっと今観かえせば(これも8ミリのほうに保存してあるのだけど。)さらにイタいなぁ・・。と、感じるかもしれません。
境遇がよく似ているしね。あの頃・・こうやって孤独の隙間に入ってこられると、やっぱりチョット怖いな・・。と☆
結婚はある意味、「若気の至り」でないとできないかもしれませんね。けれど、それはそれでいいんじゃないかと思います。勢いも必要ですしね☆
うん。。だけど、ダンナさんのクラクションで気づくんですよ。我に返る。。というか。それでいいんだと思います。捨てるものが大きいほど、決して幸せにはなれませんもの。
ただ・・。私がフランチェスカなら・・。最後まで自分の胸だけにとどめておきますね。子どもたちはあくまで第三者。わかってもらおうとは思いません。
事実を知ったとしても、きっと喜びはしないでしょうから。。
まぁ,難しいです.フランチェスカの場合は,子どもたちが必ずしも幸せな境遇にないことを薄々感じていて,それでいてこの話を書きとめることで少なからず事態が好転することをわかっていたようにも思います.
自分も書き残さないと思いますが…….
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