2010/01/07

THE ハプスブルク

 京都国立博物館で始まった「THE ハプスブルク」展へ.東京(六本木)と京都の二都市開催で,秋に六本木を通りながらも時間が無くて行けなかったので,地元開催を待って初日に行って来た.
 出展はほとんどすべてが,ウィーン美術史博物館とブダペスト国立西洋美術館から.ウィーンもブダペストも来月訪れるので,今回来日している作品たちは現地ではお出かけ中になるが,ハプスブルク家をめぐる絵画を予習として観られたのでかえって良かったと思う.

 ところで,ウィーン美術史博物館の作品展,ここ数年多すぎないか.来日してくれるのはありがたいのだけれど,現地のコレクションが薄くなってしまうことを考えると,どうにも申し訳ない.収益にはなるとしても,お金をまわすだけでなんでも解決してしまう日本経済のやり方を象徴しているみたいだ.日本からも,高山寺の鳥獣戯画はじめ国宝級の美術品を出展したらいいのに.

 さて,今回の企画展の目玉は何といってもハプスブルク家の肖像画たち.Möllerの「11歳の女帝マリア・テレジア」やWinterhalterの「オーストリア皇妃エリザベート」など,世界的に知られる名画が狭いフロアに集まる.前者は一昨年,現地のウィーンで観ていたので対面するのは二度目だ.

 ただ,欧州指折りのコレクションを誇る美術史美術館の絵画の全てを現地でじっくり観られたわけではないので,素通りしてしまったり見逃してしまった,あるいは忘れてしまったのであろう作品もわりと多く,来日していた多くの絵たちは新鮮だった.特に印象的だったのは,van Dyckの「ヤン・ファン・モントフォルトの肖像」.van Dyckの作品はこれまでもたくさん見てきたけれど,表情の捉え方がものすごく巧い.美術の技巧以上に感性的なセンスが漂っていて,今回来日していた作品たちの中では,この作品が一番温かみと人間臭さがあった.

 それ以外にも,BrueghelやRubens,Rembrandt,Goya,Dürerなど名だたる画家たちが勢ぞろいで,見どころは満載.ただ,「THE ハプスブルク」と銘うっているわりにはハプスブルク家とゆかりの深い絵画は少なく,どちらかというと「ウィーン美術史美術館&ブダペスト国立西洋美術館」展,といった方が的を得ていたのは残念.もっとも,ハプスブルク家をめぐる名画で統一しようとしたら,それこそルーブルはじめそうそうたるコレクションを集めなければならないのであまりに難しい.

2 comments:

yuka さんのコメント...

「THE ハプスブルク」 中野京子さん(怖い絵1~3)で、ヒットしたので、こちらのタイトルのほうがいつもの名画展より入館者数が多いかもしれませんね。
私も、絵画に興味のない友達にもねだられ、総勢4人で行く予定です。けれど、一人のほうがいいんですけどね。ほんとは・・。(笑)

目玉の「エリザベート」「テレジア」「マルガリータ王女」
お姫様はいくつになっても、女性の憧れですから。。(笑)

ああ・・。でもせめて空いてる時に。。

Lune さんのコメント...

 何がいいって,京都の学生が無料っていうのが素晴らしすぎます.毎日行っても学生証見せるだけで中に入れちゃう…….毎日行きたい…….

 写真載せてませんが,エリザベートの絵も迫力あって良かったですよ.ドレスが真っ白でコントラストに欠けるぶん,中央の皇妃の表情が台風の目みたいに際立って映りました.

 マルガリータ王女の絵は有名な絵が三点(?)あって,別の一枚は去年神戸に来てましたね.
http://lune-page.blogspot.com/2009/06/blog-post_05.html
 というわけで,今度は神戸に来ていた方をウィーンでもう一度観て来ます!

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